【独立する前に】３つの要素で顧客の傾向を分析しよう

フリーランスのトレーナーとして独立を考えている方は、もうすでに現職でセッションを行なっていたり、一度は指導経験がある方が多いと思います。

しかし、実力や一定数の顧客がついたからといってむやみやたらに独立してはいけません。
独立当初は現在のお客様が続けてくれるため上手くいきますが、長期的に活躍できなければ意味がないからです。

独立後に安定して仕事をするためには自分の顧客の分析が欠かせません。

そこで今回は自分の顧客の傾向から独立について考えていきましょう。

【顧客の分析できてますか？】

前述したように自分の顧客をしっかりと分析しなくてはなりません。

顧客を分析することで
・立地の選定（どこで行うか）
・サービス内容（自身の強みや、提供方法）
・価格帯（金額以外の付加価値など）
これらが明確になってきます。

顧客の分析は以下の3つに分けてみるのがオススメです。

「男女比」「年齢層」「頻度」

この3要素に従って実際に分析してみると、トレーナーによってバラつきが必ず出てくるものです。

その特性はあなたの個性でもあります。
自分が独立をする時に何を重視する必要があるのか考えてみましょう。

【３つの項目から傾向を分析しよう】

自分のお客様が求めているものはどんなことなのか考えてみましょう。
前述した項目から考えられることを私の経験則からまとめてみましたのでこちらも参考にしてみてください。

《男女比》

男性が多い場合
①汗をかくのでシャワーが浴びれる環境。
②高重量が必要

女性が多い場合
①化粧直しなどのアメニティの充実。
②清潔感のある場所

《年齢層》

１０代〜３０代
①価格帯重視
②メディア、知名度が重要
③短期間で効果を出したい

４０代〜６０代
①サービスの質重視
②落ち着いた空間
③アクセスの良さ

７０代〜
①紹介制度の充実
②電話が機能する環境
③医療機関との提携

《頻度》

週１回以上
①通いやすい
②予約の取り方、変更が簡単

月２〜３回
①安定したサービスのクオリティー
②親しみやすいお店

月１回程度
①アフターフォローの充実
②効果が長続きする

上記はほんの一例です。
実際にはあなたが今抱えている顧客、または顧客にしたい相手を具体的にイメージして落とし込んでみてください。

【顧客の傾向から立地を考えよう】

活動場所の選定は、独立する上で非常に重要な要素です。

独立するなら大都会東京・新宿！といった何も根拠がない場所の選び方は好ましくありません。
今まで自分が得意としていた、また支持されていた顧客から得られたヒントを使って、活動する場所を選んでいきましょう。

（実は私も直感で渋谷にお店を出したことがありますが、最初はとても苦労しましたｗ）

≪例：東京で考えた場合≫

若い層がターゲットの場合→流行りに敏感で若者が多く集う渋谷エリア。

中年層がターゲットの場合→オフィス街で駅からのアクセスも良い新宿エリア。

などといった顧客にしたい年齢層からエリアを決めていくのも良いと思います。
活動するエリアは非常に大切なので、じっくりと分析しながら決めていきましょう。

【顧客の傾向から単価やサービス内容を考えよう】

顧客の分析は独立後の価格やサービス内容を決めるのにも役立ちます。

年齢層が低い場合は、価格帯を下げる。
その代わりに過剰なサービスはカットして効率的に回転出来ると良いです。
逆に年齢層が高い場合は、しっかり時間を使って気持ちよくサービスを提供する方が好まれるでしょう。

飲食店で例えると分かりやすいのですが、
ファストフード店のような食券を買って飲み物はセルフサービス。
だけど値段は低価格帯のようなお店にお年寄りは多く来店されないですよね？

それと同じで、自分のメインターゲットの顧客から価格帯やサービス内容を考えて、よりお客様に合ったサービスを提供していきましょう。

 【例：エスライフの場合】

弊社エスライフジャパンはストレッチ店を横浜と渋谷の2店舗経営していますが、お客様の層や求められていることが全然違います！

横浜店の場合

〇リラックスで来られるお客様が多い
〇横浜市内に住んでいる人が多い
〇週1回で行う人が多い

など地域密着型で暖かく長く続くお客様が多い傾向があります。

渋谷店の場合

〇結果を求めるお客様が多い
〇渋谷区内には住んでいなく仕事で都内来る方が大半
〇週1回～たまの出張で来るから月に1回

など様々な利用頻度などバラつきがあり、競合ストレッチ店も多いためシビアにみられる傾向がある。

サービスとしては同じパーソナルストレッチですが、地域によって特性が出ています。
男女比は「ストレッチ」というビジネス上そんなに変わりません。
けれど自分がどのタイプか、あるいはどのようなお客様を相手にしたいかで独立後の方向性が変わってくるでしょう。

終わりに

自分のタイプや顧客の傾向などから分析をして独立すれば失敗するリスクが減ります。

どのようなお客様を相手にしたいか？
どのようなサービスを提供したいか？
単価を上げていくのか？
下げて多くのお客様をみたいのか？

よく考えてから地域や店舗などを選んでいくのがオススメです！
これを機に自分のタイプや男女比等々を分析をしてみてはいかがでしょうか？