トレーナーの持つ資格は信頼の証です【資格のススメ】
トレーナーとして活動して行く上で、資格について考えたことはないでしょうか。
〇活動する為にはどの資格を持っておくと良いのか?
〇役に立つ資格はどんな資格なのか?
〇この先取っておくと良い資格は何なのか?
そのような疑問を抱いている方も多いかと思います。
肩書を名乗るために資格はあった方が良いですし、今後の活動も円滑になると思います。
ただ、たくさん持っていたからと言ってそれだけで売れるトレーナーになれるかと言えば違うかもしれません。
けれど取っ掛かりを良くしたり、信頼を得るための要素にはなります。
どのように資格を活かしていくのか?
どのような資格を取った方が良いのか分からない方へトレーナーの資格についてお伝えしていきたいと思います。
【資格にはどのような種類があるのか?】
トレーナーの資格といっても、たくさんの種類があります。
・緊急時の為の救急法の資格
・トレーナーとしての知識に関するもの
・トレーニングの理論や実践
・スポーツ現場におけるテーピング技術
・身体を評価する資格…etc。
どの資格も実際にトレーナー活動する為にプラスになるものばかりですが、これを持っておけば仕事があるというような美味しい話はないのが現実です。
ただ昨今のフィットネスブームでパーソナルトレーナー養成所が多く設立され、特に資格を持たない方がトレーナーと名乗って活動することも増えてきました。
これ自体は何も悪いことではありません!
この業界は国家資格がないため自分がトレーナーと名乗ればトレーナーです。
では何のために資格を取るのでしょうか?
【資格は何の為に取るのか?】
数ある資格の中から取得した資格たち……。
では、この資格たちは何の為に取ったのでしょうか?
もちろん一番はトレーナーとしての活動をする為です。
フリーランスの場合、スポーツクラブなどと業務委託契約をして活動する為には、会社が指定した資格が必要になります。
会社側は面接や実技試験、筆記試験だけでは分からない部分があります。
なので、ある程度の指標となる資格を取得してもらうことにより企業の信頼を得るという側面があります。
また、加圧トレーニングなどの何かに特化したようなスタジオなどでは、全員が同じ資格を取得していて同じレベルのサービスを提供してもらいたいという意図があることもあります。
そして、トレーナーとは少しずれてしまいますが、国家資格がないと活動できない職種もありますよね。
これらに加えてもう一つあるとすれば、スキルアップの為です。
セッションをする為の手技、理論や実践を取得することが出来る資格も数多くあります。
個人のスキルアップの為には欠かせないですね。
【取りたいトレーナーの資格】
代表的なトレーナー資格をいくつか挙げていきます。
個人的な意見も含めて取りやすさなどもまとめてみました。
≪アスレティックトレーナー(AT)≫
オススメ度★★★★☆
取りやすさ★★☆☆☆
日本体育協会が出している資格です。
アスリートのリハビリの資格でサッカーやバスケットボール、アメフトなどスポーツに携わりたい人は取りたい資格です。
私はこのアスレティックトレーナーの資格が取れる専門学校に通っていて、 資格取得コースという高校でいう特進クラスにいたのだが、私の代は学科試験通過がなんと40人中5人でその後の実技通過が5人中3人と難易度が高いです。
今では試験の変更もあり多少取りやすくなっているが、その前段階で実習を200時間ほど行ったり何かと忙しい……。
しかしそれだけ取得できると現場仕事では重宝される人材になれること間違いなし!
この資格取得を目指しているのであれば、まず2年制の専門学校はオススメできないので3年制の専門学校に行くか、体育大学などで取得を目指すのが良いです。
≪健康運動実践指導者&健康運動指導士≫
オススメ度★★★☆☆
取りやすさ★★★★☆
財団法人のこの資格は多岐に渡る運動指導の資格です。
フィットネスクラブを始め、診療所や保健所、老人ホーム、学校などで運動プログラムを作成したり、トレーナー業務をするなど幅広い活躍が可能になります。
だいたいの民間資格が3年ごとに更新に対して健康運動指導士は更新が5年ごとというのもコストパフォーマンスが良いです。
体育系の学部であれば、大体の大学で取れるし、そうでなくても講習会を9日間受ければ受験資格が得られるのも魅力的で比較的に取得しやすい資格です。
≪治療系の国家資格≫
オススメ度★★★★★
取りやすさ★★★☆☆
トレーナーの国家資格はないですが、個人的には柔道整復師や鍼灸師、理学療法士、按摩マッサージ師の治療家やリハビリの国家資格はとっていたら良かったなと思っています。
理由はプロスポーツ選手や実業団に関わりやすいし、一般の方にすぐに「身体に携わる仕事」ということが理解してもらえる点です。
別の理由としては私はスポーツトレーナーの専門学校卒ですが、卒業後に国家資格を取得するために別の専門学校に通うクラスメイトもいるのを見ると、漠然と「身体に関わる仕事がしたい」と考えている方たちは国家資格が取れる専門学校もしくは大学に通うべきだと思います。
因みに合格率○○%と書いてある専門学校は、基本的合格できそうな人しか受験させていない傾向があるので騙されないように気を付けましょう。
≪JATI-ATI&NSCA-CPT≫
オススメ度★★★★☆
取りやすさ★★★★★
どちらも所謂パーソナルトレーナーなどのトレーニング指導ができる資格です。
JATIは特定非営利活動法人の資格です。
治療系の国家資格やアスレティックトレーナー、健康運動指導士などの資格を持っているとなんとトータル30時間の養成講習が免除やワークブック提出もなくなるという比較的取りやすい資格で、有効期限5年間というのも魅力的!
養成講習を受ければ、特に大学や専門学校に行っていなくても取得可能なので、トレーニングが好きでこれからトレーナーになりたい。という方にはオススメの資格です。
NSCAに関しては設立されて20年以上経っているため信頼も厚いし何より資格試験に落ちた人はほとんど聞いたことがなく、基礎的なトレーニングの知識があれば8割がた受かるテストとなっています。
3年ごとの更新でさらに年会費もかかるがトレーナーとして活動幅を考えれば安いものではないでしょうか。
能力があれば海外でも通用する資格なので、トレーナーをやるのであればまず取得していただきたい資格ですね。
【資格をどのように生かせば良いのか?】
今まで資格のことに関してお話してきましたが
では、資格をどのように生かせば良いのでしょうか?
まず最初に来るのは、有資格者しか出来ない仕事に就くことです。
このような条件がある仕事は、待遇が良かったり、やりがいがあったり、何より誰でも出来る仕事ではないということです。保有資格を生かす一番の理由になるでしょう。
そして、自分のトレーナーとしてのレベルをアピールする為に使うのも効果的です。
残念ながら、一般の方々にトレーナーのレベルが分かる指標はありません。
そこで
どのような資格を持っているのか?
資格をいくつ持っているのか?
これらを提示することで、お客様にアピールする材料に使うことで、お客様から安心して頂ける可能性があるのです。
持っているものはしっかりと提示してどんどんアピールしていきましょう。
【終わりに】
いかがでしたか?
もちろん資格を持ったからと言ってたくさん仕事が舞い込んでくるわけではありませんが、同じ料金・同じような内容・同じような立地だったら明確に資格があってトレーナーとして実力がPRできている方が選ばれると思います。
さらに、フリーランスではなくて企業で活躍しようと考えている方は資格を持っていた方が求人の幅が広がり理想の職場で働くことができるでしょう!
これからトレーナーになりたいと考えている方はまずは資格取得を目指して知識をつけてみてはいかがでしょうか?