【最高のサービスを提供しよう】人間力を磨く為に必要な3要素
このブログをご覧になっている方々は、売れっ子トレーナーを目指して日々奮闘中だと思います。
そんなトレーナーの方々は、良くも悪くも真面目な人が多い傾向があります。
たくさんセミナーに出る。
教材を読んで勉強。
トレーニングして良い身体を作る。
食事のバランスも完璧。
というようなストイックさで日々技術力に磨きをかけている印象です。
もちろんこれらは何ら悪いことではありません。
むしろ継続すべきことですし、プロであるならば当然です。
しかし1つ心得ていただきたいことは、トレーナーはサービス業であるということ。
どんなにサービスに自信があったとしても、人間力が伴っていなければたくさんのお客様に支持を得ることは出来ません。
人間力とは何か?
今回は、人間力を磨く為に必要なことについてお伝えしていきます。
【私が考える3要素】
「人間力」と一口で言っても、人によって様々な捉え方ができます。
サービス業、そしてトレーナーとして、私が考える「人間力」とは大きく3つの要素に分けられます。
それは
コミュニケーション能力
知的能力
自己制御能力
この3つです。
それぞれの能力を向上させること。
また意識的に行なっていくことで、お客様に一人のトレーナー(人間)として評価していただけると思います。
では、個別に順を追って見ていきましょう。
【コミュニケーション能力を向上しよう】
まず1つ目に重要なのはコミュニケーション能力です。
サービス業としてお客様に最高のおもてなしを提供することです。
我々トレーナーの仕事はコミュニケーションを通じて、より細かな目的や目標が分かってくるのです。
単に「痩せたい」「筋力をつけたい」
ではなく、「何で痩せたいのか?」「何で筋力をつけたいのか?」
これらは会話の中で分かってくることが大半ですし、そこを知っているか知らないのかでセッションの質は大きく変わります。
また、普段からコミュニケーションを取ることで、お客様が今どういう状況の中セッションをしているのか? まで分かることが出来ます。
これはとても重要です。
なぜなら「あなたのことは全部分かってますよ!」という状態になることで、お客様があなた自身に価値を感じてくれるのです。
とあるCMでタレントの石原さとみが
「課長のことは全部知ってます。何年付き合ってると思ってるんですか!?」
と言うセリフがあります。
ドキッとしませんか?
私はしました。
この全部知ってて先読みしてくれる心地よさって本当に特別なんですよね!
このようにセッションだけでなく、その他の付加価値をつける為にも高いコミュニケーション能力が必要とされるに違いありません。
このコミュニケーション能力を高める方法ですが、
まずあなたが受けていて気持ちの良いサービスを提供する人を真似してみましょう。
技術的なことを話すタイミング。
雑談の挟み方や、長さ。
会話の差し引きなど。
まずはあなたが楽しい・気持ちよいと感じたものを真似してみてください。
そのために必要なのが様々なお店や場に行ってみることです。
そこで会話などにどのような差があるのかを研究し、
それらを実践することで
今のあなたに足りない部分を少しずつ向上させていきましょう。
そしてこの様々なお店に行ってみる。
というのは次の「知的能力の向上」にも繋がっていきます。
【知的能力を上げよう】
2つ目に「知的能力」が挙げられます。
会話の中で、お客様が知っていてトレーナーが知らないことをなるべく無くさないといけません。
これは、身体やトレーニングの知識や経験だけを指すものではありません。
より敷衍された、一般的な知識のことです。
例えば、お客様に出身地を聞いて「道産子です」と言われたとしましょう。
そこでトレーナーが「?」となってしまったら何だか悲しい空気になってしまいますよね。
トレーナーとしての知識を多く持つことは当たり前のことです。
それらに加えて一般常識はもちろん、テレビやニュース・新聞などを見るようにして情報を頭に入れておくのが大事です。
常識を知らないとか社会に適応してない人に身体を預けたいと思う人は少ないはずです!
こういった知的能力を高めていく方法ですが
・好奇心を持つ
・情報収集する時間を持つ
・必要な情報が得られる媒体を知る
・得た情報を整理する
・実際にアウトプットする場を設ける
などが挙げられます。
いきなり全てを実践すると大変なので
まずはお客様と会話した中で「わからない・疑問になった」単語や話題を
調べるところから初めてみましょう。
さらに踏み込んでいって、お客様の仕事の専門用語なども使えるようになったらお客様とも会話がしやすくなります。
こういった影の努力もとても大切になります。
【自己制御をしよう】
3つ目が「自己制御」です。
自己制御とは、自分にとって悪い感情・相手にとって悪い感情(言動)を抑えることです。
トレーナーとして活動していると、業務の中で
・次回の予約のスケジュールが合わない
・お客様の遅刻
・急なキャンセル……
等々が当然起こってきます。
また、自分が思い描いていたプランからお客様が脱線してしまうことだってあります。
そんな時に皆様はどうするでしょうか?
お客様に怒ってしまう方もいるでしょう、ムッとして直接的な言葉で注意する方もいると思います。
ですが、そこはグッと抑えて自分にも非があるような言い方をするのがベストです。
キャンセルを例に挙げると、確かにキャンセルになると予約枠がぽっかり空いてしまいます。
しかしお客様もキャンセルをしたくてしているわけではありません。
自分だけが損をしている、自分は悪くなく相手が全て悪い、などといった考えは捨て、常にお客様の立場になって物事を考えてみるとうまくアプローチできるはずです。
セッションはお客様がいるからこそ成り立っているということを忘れないようにしましょう。
ちなみに、「怒りの感情は6秒しか保たない」という俗説があります。
もし仕事中にどうしても抑えられない苛立ちなどが発生した場合、
2回ほど深呼吸してみましょう。だいたい6秒です。
繰り返しになりますが、我々はサービス業です。
なのでお客様には気分良くセッションを受けていただいて、気分良く帰っていただかなければなりません。
こちらの事情や内心の苛立ちなどはこれからあなたのサービスを受けるお客様には関係ないですよね。
セッション前に自身の気持ちをリセットできるルーティンを見つけることが
この自己制御を高める有効な手段です。
あなたはセッションの前後に何をしていますか?
そこに意識を向けて、気持ちをリセットする方法を探してみましょう。
【終わりに】
いかがでしたでしょうか?
職業柄、解剖学や新しいトレーニングの情報などは勝手に耳に入ってきて、どうしても頭でっかちになってしまいがちです。
しかし得た知識を生かすのも殺すもの「3つの人間力」次第です!
・コミュニケーション能力
・知的能力
・自己制御
これら3つは相互作用が働きます。
どれか1つだけをぐーんと伸ばすというよりは、3つ全てを意識して総合的に伸ばしていくということがポイントとなります。
あるお客様とのセッション中を例に出しますと
・自分の知らない話題を引き出せた(コミュニケーション能力)
・後で話題になったものを調べてみる(知的能力)
・さらに後日、得た知識をお客様と話す(コミュニケーション能力&知的能力)
・この時、自分ばかりが知識をひけらかすことはしない(自己制御)
というような感じになります。
このように普段から、この3要素は意識されているんですね。
しかしこの3つの要素は今、この瞬間から意識して変えていくことができます。
今日から売れっ子トレーナーに向けて今までと違う視点から努力をしてみましょう。
きっとセッション数もお客様の継続率も上がってくるハズです。